React VR 番外編:THETA Sで撮った写真や動画を使う
こんにちは。
TourSampleも公開されたことですし、そろそろチェスボード以外の背景が必要とされている時期なのではないかと思うので、今回はTHETAで撮った写真や動画をReactVRで使うお話をしたいと思います。
とはいっても、React VR要素がほぼ0に近しいので、今回は番外編としました。 あと、別にリコーの回し者じゃないです。
準備
パソコン用アプリケーションをダウンロードしておきます。
上記ページから基本アプリをダウンロードしておいてください。
写真
まずはカメラ内の画像をPCに移します。 カメラとPCをケーブルで繋いで画像をインポートするのが手っ取り早いかと思います。
次に基本アプリを使って写真に天頂補正をかけます。
天頂補正の機能を使うと撮影の際に傾いてしまった写真を補正することができます。
【Windows用の基本アプリでの天頂補正】
Mac用のアプリは試していませんが、同じ要領で補正ができるのではないかと思います。
補正済みの画像を書き出せたら、React VRのプロジェクト内のstatic_assetsディレクトリ内に画像を置いて、Panoコンポーネントで画像を表示させましょう。
動画
動画も写真と同じようにPCに移してきましょう。
写真と同じ要領でPCに動画を移してくると気付くことがあります。 魚眼画像を2つ並べたような動画になっているのです。
全天球動画として表示するには正距円筒図法の映像になっている必要があります。
専用ビューア以外では全天球表示できないのかと悩みましたが、基本アプリを使うことで魚眼画像の動画を正距円筒図法の動画に変換することができました。
ちなみに天頂補正のオプションはデフォルトでチェックがついています。 特に理由がなければつけておいた方がよいと思います。
これで正距円筒図法の動画が出力できます。 このあたりの技術の詳細が気になる方はこちらをご確認ください。
動画を変換できたら、React VRのプロジェクト内のstatic_assetsディレクトリ内に動画を置いて、VideoPanoコンポーネントで動画を表示させましょう。
全天球動画の再生に関しては公式サンプルがあるので、以下のページを参照してください。サンプルをコピペするだけで動画の再生ができると思います。 github.com
注意点としてフルHDで撮影してもHMDで動画を見る場合には映像は粗めになります。
これに関しては、以下の記事のような試みをされている方がいらっしゃるので、画像処理能力の高いマシンをお持ちの方は参考にされてみてはいかがでしょうか。 izm-11.hatenablog.com
THETA のモデルについて
THETAのサイトではTHETA SとTHETA SCの2つのモデルが紹介されています。 最新モデルはSCですが、Sが最上位モデル、SCはスタンダードモデルの位置づけです。
色々と違いがあるようですが、5分以上の動画を撮りたいのであればSを購入した方が良いです。
SCの購入を検討している方は、9月から初音ミクさんコラボモデルの受注販売が開始されるので、それを待ってもいいのかもしれません。 japanese.engadget.com
またSの購入を検討している方も、4k動画、360°空間音声に対応した次世代モデルが年内に発売予定との話もあるので、こちらの購入を検討するのも良いかと思います。
今日のひとこと
全天球カメラもいいけれども、全天球CGを作れるようになった方が制作の幅が広がる気がします。